モチベーションアップの専門家 小林英二さんが語る「新人のモチベーションアップの秘訣」とは?

動画概要

今回は、モチベーションアップに詳しい、小林 英二先生をお呼びの上、

部下のモチベーションアップに効果的な考えについてお伝え致します。

 

お伝えする内容

・なぜモチベーションの起伏が発生するのか

・モチベーションの波が激しい部下への接し方

・「承認感」でモチベーションを上げる

 

動画内容

 (弊社代表 宮脇:)

 

この番組は新入社員の育成に関する考え方や、

ノウハウについてお伝えしております。

 

本日は弊社の新入社員研修のパートナー講師である、

小林先生に来ていただきました。

よろしくお願い致します。

 

今回、初めてでございますので、

少し自己紹介していただいてよろしいでしょうか。

 

 

小林先生:

「ベンチャーマネジメントという

経営コンサルティング会社をやっております、

小林と申します。宜しくお願い致します。」

 

 

小林先生は私どもの新入社員研修で、

この10年ほどずっと一緒に研修を実施していただいております。

 

その中で専門分野を、いくつかお持ちなんですけれども、

「モチベーションアップ」というテーマに

非常にお詳しいということで弊社もご支援いただいているんですが、

 

新入社員さんの研修育成において、

どうしてもモチベーションが下がってしまう

新入社員さんっていらっしゃると思うんですね。

 

私どもは、新入社員さんご本人たちには、

 

「モチベーションは自分でコントロールすべきもの。

ましてや上司や先輩に、モチベーションを上げてもらおうなんて

考えないでください。」

 

ということを本人たちには言うんですけど、

 

とはいえ、新入社員さんはモチベーションが

下がったりすることもあるので、

上司や先輩がうまくモチベーションを上げてあげる。

 

何かきっかけを作ることも必要なのかなと思うんですが、

そもそもモチベーションはなぜ上がったり下がったりするのか、

そのあたりから教えていただいてよろしいでしょうか?

 

 

小林先生:

「モチベーションという言葉は何かと言うと、

行動のエネルギー量になるんですね。

 

その行動のエネルギー量が多い時は、

いわゆるモチベーションが高いというわけですね。

 

そういうときは、

訪問件数が増えたりとか、

商談での集中力が増えたりとか、

説得力が高まったりという状態になると。

 

逆に低かったら逆のパターンに

なるということなんです。

 

モチベーションが上がって、

いつも高い状態でいるというのが理想なんでしょうが、

 

現実にはモチベーションって多くの人は、

例えば今日雨が降っているんですが

雨が降ったら気分がちょっと下がる。

 

晴れて清々しい朝の時は、

モチベーションが上がるというような形で、

結構、起伏が周囲の出来事によってかなり発生するということなんですね。

 

ですので、高い人はそれが高い状態のところで起伏があるし、

低い方はその起伏が激しいということなんですね。

 

そういうふうにご理解いただくと分かりやすいかなと思います。」

 

 

どうしても、高いなりにも上下もあるし、

あるいは起伏が激しい。

 

そういったような状態が誰しもあるということで、

例えば新入社員がちょっとモチベーションの波が激しいなと。

 

そういうのを見かけた上司・先輩が

どういう働きかけとか、どういう言葉を掛けたら、

いい意味で高めていけるとか、そのあたりはどうなのでしょうか?

 

 

小林先生:

「モチベーションの、部下のやる気を引き出すというモチベーション。

部下の方々がやる気を引き出すための研修の中でよく言うのが、

モチベーションって大きく二種類ありますと。

 

ひとつが、ノルアドレナリンという物質がございますと。

 

それは脳の中の扁桃体っていう部位のところの近くで出てきて、

扁桃体をブルブルって動かすんですけど、

それは何かというと恐怖や怒りとか、

そういったネガティブ感情ですね。

 

わかりやすく言うと、

それから生み出されるものが「やらなければいけない」。

分かりやすく言うと「上司が怖いから」。

 

上司が怖いからとか、みんなの前で恥かきたくないから

というところの部分でモチベーションが上がっていくというパターンですね。

 

それともう一つがドーパミンという物質があるんですが、

それは側坐核という脳の部位の近所で働く物質なんですけど、

そのドーパミンというのが出てきます。

 

それは何かというと、達成したとか、

売り上げ目標を達成しました、あるいは上司から褒められました、

なにか役に立ったっていう実感がありました、

そういうポジティブな感情から生まれてくるのがドーパミン。

それは「やりたい」という部分を生み出すという。

 

二つの感情があるんですね。

 

人によってどっちが効くかっていうのは、

また違ったりするんですけど、

多くの場合はやっぱりドーパミンの方が効くというふうに言われてます。

 

ポジティブな方ですね。

 

ポジティブな部分を、出させていくための部分としてあるのが、

いろんな方法はあるんですけど、

 

わかりやすい例を一つ言うと

承認するっていう「承認感」というのが

ドーパミンを出すための一つの部分としてあるんですね。

 

最近若い新入社員さん、若手の社員さんたちにしても、

皆さんSNSをやってるじゃないですか。

 

SNSやってるんですけど、

なぜ皆さんSNSにはまるのかっていうと、

あれって実は承認欲求ですよね。

 

自分でSNSにあげました、

そうすると誰かがいいねボタンを押してくれる。

いいねっていうのは承認なんですよね。

 

承認・承認・承認っていうのを

繰り返されることでSNSにはまるっていう形なんですけど、

 

仕事も同じように、上司が承認してあげると、

仕事について「頑張ってるね」という形で、

承認を何遍も何遍も繰り返しやっていくということで、

ドーパミンが出やすく、仕事とドーパミンが直結する話になってくると。

 

そういうところは、簡単にやれる部分としてはあるので、

取り組んでいただくといいかなという感じがします。」

 

 

ドーパミンとノルアドレナリンですね。

ポジティブなところと、どちらかというと恐怖と言いますか。

どちらかというとポジティブな、ドーパミンの方を刺激するような承認。

 

この方がやりやすいんじゃないかというイメージですね。

 

後はタイプによって、使い分けていくという感じですかね。

割合的にどうなんでしょうか。

 

例えば今、私は40代ですけれども

私の世代っていうのは結構ノルアドレナリンの方で教育されてたので、

「やらないとまずい」「あの上司が怖いから」っていう感じがほぼ9割で、

1割ぐらいが承認だったのかなと思うんですけど、

今の新入社員さんだと割合としてはどうでしょうか?

 

 

小林先生:

「何対何で行くというイメージとして、私が研修で言ってるのは

”9:1ぐらいのつもりでしてください”と。

 

9:1ぐらいのつもりでやっても、

実際には7:3とかそういう形になるので、

9:1でドーパミンが、孫子の兵法でいうと

ドーパミンのやり方が正攻法、奇襲がノルアドレナリンだと。

 

たまに奇襲をかけていくから奇襲は利くのであって、

しょっちゅう奇襲をかけてたら、もうそれは奇襲じゃなくなりますよと。

 

だからドーパミンをしょっちゅうやっていて、

たまに必要なところで、ノルアドレナリンを出すというような形で

取り組んでいただくといいんじゃないかなと。」

 

ということですね。ありがとうございます。

 

この番組を見ていただいている上司の方、経営層の方で、

今どきの若い人にどうモチベーションを上げさせられるか、

このあたりに悩んでいる方もいらっしゃったと思います。

 

非常に今日は参考になるお話、

ドーパミンとノルアドレナリン、ポジティブな感情、承認する。

 

そして逆に恐怖感といったところで、

イメージとしては、小林先生のご提案としては

9:1ぐらいのイメージで。

 

でも結果的には7:3くらいになると。

奇襲はたまにやるから効果があるということですね。

 

ありがとうございます。

 

非常にわかりやすい解説をしていただきましてありがとうございます。

次回も小林先生に来ていただきまして、

いわゆる「レジリエンス」と言われる逆境を乗り越える。

 

この考え方や、あるいは部下育成について、

解説していただこうと思っております。

 

次回もぜひ宜しくお願いします。

 

本日もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 

ぜひ次回もこの番組を見ていただきたいと思いますし、

チャンネル登録まだの方は、是非お願い致します。