メンタル管理に必要な「レジリエンス」とは?具体的に解説します!

動画概要

今回も、モチベーションアップに詳しい、小林 英二先生をお呼びの上、

今どきの若者に求められるレジリエンスの力についてお伝え致します。

 

お伝えする内容

・レジリエンスとは?

・心が折れてしまうメカニズム

・新人若手のレジリエンスの力を高めるために、上司の側からできるアドバイスとは?

 

動画内容

 (弊社代表 宮脇:)

 

今回も、新入社員研修のパートナー講師である

小林先生に来ていただきました。

 

よろしくお願いします。

 

前回は「モチベーションアップ」というお話をしていただきましたけども、

本日は「レジリエンス」ですね。

 

最近レジリエンスっていう言葉を聞くことが、

増えてきたんじゃないかなと思います。

 

そもそもこのレジリエンスっていうものが何なのか、

というところから教えていただいてよろしいでしょうか?

 

 

小林先生:

「レジリエンスというのを分かりやすく言うと、

逆境で折れない心、ポキッと折れない心。

 

もう少し心理学的に言うと、メンタルの回復力、

モチベーションの回復力とご理解いただくといいかなと思います。」

 

 

 

ありがとうございます。

回復力ということですね。

そして逆境で折れない、その力がレジリエンスということですね。

 

私どもは多くの新入社員さんの教育を、

4月から6月にかけてさせていただいております。

 

その後、現場に配属になって上司が育成していくわけですけれども、

やはり中にはポキッと折れてしまう。

 

例えばメンタル不調になったりとか、

あるいは残念ながら退職してしまうというような

そういった人が少しずつ増えてきてるのかなと思います。

 

例えばその逆境が起きた時に、

例えば折れそうな新入社員や部下がいたときに、

上司としてはどういう働きかけをしてあげるのがいいのか。

 

あるいは本人にレジリエンス、逆境に折れない力を

付けさせるためのコツとかこのあたりいかがなんでしょう?

 

 

小林先生:

「レジリエンスっていうのは、

本人がやっぱり高めて頂くという形のものなんですね。

 

やっぱり他人がサポートすると、

なかなか難しいところがあるので、

逆境において心が折れるというのには循環というものがあります。

 

スタートはだいだい「出来事」なんですね。

 

嫌な出来事であるとか、

それが上司からの厳しい言葉とか、売上が未達であるとか、

そういった嫌な出来事があったときにどうしても

感情がネガティブになりますよね。

悲しい気分になったり、つらい感情になったり。

 

まず感情がおかしくなって、

感情がおかしくなるとだいたいものの見え方とかが

おかしくなってくるんですね。

 

分かりやすく言うと

「売れないのは商品が悪いからだ」

「うちの会社の評判が悪いからだ」

というような形で、ものの見方がネガティブになる。

 

フレーミングというんですが、

フレーミングがネガティブに変わっていく。

 

そうすると情報もネガティブな情報しか入ってこないじゃないですか。

 

そうするとネガティブな情報が、

今まで気づかなかったようなことが目に入って、

そうすると、さらにそれがまた感情に影響してくるわけですね。

 

感情に影響して、また感情がネガティブになる。

 

そうするとまたフレーミングがネガティブになってきて、

さらに嫌なことばかりが入ってくるというわけですね。

 

この悪循環が続くと何になってくるかというと、

私は「感情と気分」という言い方をするんですが、

感情が気分になってくる。

 

いわゆる気分として定着化してくるわけですね。

 

定着化するとどうなってくるかというと、

一日中にネガティブ気分にずっとなってくる。

 

「ああしてこうして…」

「あのときこの会社に入らなかったらよかった」

と後悔をしていったり。

 

「このまま続けていっても将来先ないよな」

という取り越し苦労をしていったり。

 

後悔とか、取り越し苦労が発生してくる。

そうすると尚更この悪循環がさらに回転していって、

回転がどんどん速まっていって、最終的にポキッと折れちゃうという。

こういう大体こう循環になってるんですよね。

 

ですのでレジリエンスが高い人っていうのは、

この循環を回転させない。

 

一回転くらいで切っちゃう力があるんですよね。

 

だけど(止める力が)ない方は、

とめどなく回転しているという形で、

最終的には会社を辞めるとか、

やる気が完全になくなるという状態になってしまうという形なんですね。

 

ですので、この流れをいかに断ち切るかという力を高めてもらって、

私は「気分のマネジメント」と言ってるんですけど、

嫌な出来事が発生したときには、感情が嫌な気持ちになるのはしょうがない。

人間なんでしょうがない。

 

ただし、そこで嫌な感情をもとにフレーミング、

だからネガティブなものの見方になるとか、

ネガティブな考え方になっていいんですかっていうと

そうじゃないですよね。

 

そこは自分の考え方とか物の見方なので、

コントロールできますよね。

だからそこは、まず直すことができるんじゃないですかと。・

 

あるいは感情を気分に、定着化させるというところも、

これは自分次第なところになるので切ることも可能じゃないですかと。

 

あるいは後悔とか、取り越し苦労という、

これは「マインドワンダリング」と言うんですが、

心が迷走するということですね。

 

心の迷走を止めるというのも、

これは迷走しているのは自分なので、自分次第ですよね。

この三つは自分でコントロール可能ですよねと。

 

この三つをいかにコントロールする力を高めていくか、

それを断ち切る。

 

レジリエンスが高い人はそれを上手に、

断ち切ることが自然にできてるんですね。

 

だけどそれが身に付いていない方は、

悪循環をぐるぐる回って、

断ち切ることができずにという形になるので、

「断ち切る力を身につけましょう」という言い方をよくしてるんです。」

 

 

 

自分で悪循環になって、その回転が速くなってポキッと折れてしまうと。

 

もともとレジリエンスが高い方は、一回転ぐらいで断ち切れるような術を

自然と持ってるっていうことですけれども、

 

では、その「断ち切る」。

回転させないところをやるコツですね、

何か例えば一つ二つ挙げるとしたら、

どんなアドバイスを、新入社員さんにするといいんでしょうか?

 

 

小林先生:

「まず簡単にできることで言うと、

先ほど言ったように回転って速くなると止められなくなるんですよ。

もう自分ではですね。

 

ですので、コツの一つとしては

回転が始まっているうちに止めるっていうことが

やりやすいポイントになるんですね。早い段階で。

 

ですので、私がよく言うのは、

トイレに行くじゃないですか、必ず皆さん。

 

トイレに行った時に、トイレで用を足してる時に

「今の気分何点?」というのを

聞く習慣を付けていただくだけでもだいぶ違うかなと。

 

自分自身で「今何点?」と、

50点が普通だとすると40点とか60点とかあるじゃないですか。

 

40点とかだったら、

自分の気分が怪しい状態に、突入しかかっているというところなので、

そこから気分を転換するための、

手を打っていくということをやっていただくという。」

 

 

 

たった一つ、トイレでの習慣だけでも

だいぶ変わるっていう事ですね。

 

確かに、なんとなくもやもやよりも、

「今の自分の気分は何点だ」と

それで40点とか、30点とか60点とかって

自分で点数を付けるだけでも、一旦リセットできると言いますか、

そういうところはありますよね。

 

例えば「今30点だ」と「回転し始めてるな」という時に、

手を打つ簡単な方法とか思考というのは、

どんなところがあるんでしょう。

 

 

小林先生:

「一つはですね。

 

自分の気分は、自分が決めるんだっていう

決意というのが大事だと思うんです。

 

先ほど言ったように、スタートは出来事なんですね。

出来事は上司かもしれないし、お客様かもしれないし

何か悪いきっかけ、外部ですね。

 

外部がきっかけで、その方は悪の循環が回転し始めるわけですが、

じゃあ回転させていいの?と。

 

あなたの気分は、あなたのものですよ。

あなたの人生はあなたのものだから、

絶対にそういった外部に自分の気分は支配させないという

まずその決意をしていただくということが非常に大事かなと。

 

それだったら誰でも、できるからですね。

 

あの人のあの発言がきっかけで、今35点だったけど、

僕の人生は僕の人生。私の人生は私の人生だし、

私の気分は誰にも支配させないと、

私の気分の支配者は、私なんだって思っていただくだけでも

ちょっと違うかなと思います。」

 

 

 

確かに冷静になると、何かの出来事あるいは、

誰かの発言により気分が下がって、

負のほうに行って活動も鈍ってしまう。

 

でもそれってもったいないですよね。

 

それを人に依存してしまっているっていうのがもったいない。

 

ですから自分自身の気持ちは自分でコントロールする。

自分自身の人生を、自分でコントロールするんだと。

 

これを決意するだけでも、随分違うということですね。

ありがとうございます。

 

今日は逆境を乗り越えるということで、

「レジリエンス」というそういった考え方でございました。

 

その中でも、すぐにできることとしてはまず、

例えばお手洗いに行った時に自分の気分に点数をつけて、その癖をつける。

そうすると現状が冷静にわかるんじゃないかなと。

 

そして気分をコントロールする。

あるいは人生をコントロールするのは自分だということを認識する。

そして決意する。

 

これらが非常に大きな第一歩というのを学びました。

今回も非常に学び多い解説をありがとうございます。

 

ぜひ皆様と部下、あるいは新入社員さんの育成で

逆境を乗り越えて欲しい。

 

その力が少し足りないと感じる新入社員さん、部下がいましたら、

ぜひ今のようなお話をしていただくといいのかなと思います。

 

大変勉強になりました。

ありがとうございます。

 

次回も新入社員の育成に関する

ノウハウについてお伝えしたいと思いますので、

是非、ご覧いただきたいと思います。

 

そしてチャンネル登録がまだの方は、

よろしくお願い致します。