新入社員研修で教えるべき「当たり前」とは?|内定者83人の気づきから見る新人育成の3つの基本行動 - 甘やかさない令和式の新入社員研修ならセールスアカデミー|新人教育・育成会社
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コラム

新入社員研修で教えるべき「当たり前」とは?|内定者83人の気づきから見る新人育成の3つの基本行動

新入社員研修で教えるべき社会人基礎(当たり前)の中に、①報連相、②相手が話しやすくなる聞き方、③ルール(時間や約束など)を守ることがあります。内定者83人の振り返りでは、この3つが「入社後に実践したいこと」の上位に入りました。

厚生労働省の調査では、大学卒の新入社員の33.8%が就職後3年以内に離職しています。勤続1年未満で辞めた若者が挙げた理由で最も多いのは「人間関係がよくなかった」です。入社前に「当たり前」の基準をそろえておくことが、新人育成の土台になります。

【この記事で分かること】

  • 内定者が入社前に感じている不安の内容と、その割合
  • 新入社員研修で教えるべき「当たり前」の3つの基本行動
  • 公的データで見る、新人の早期離職と人間関係の関係
  • 上司・先輩が入社初日から使える具体的な指導法

調査概要

  • 調査対象:2027年4月入社予定の内定者 83名(内定先 19社)
  • 実施日:2026年10月6日(セールスアカデミー内定者研修 第1回「社会人を知ろう」受講後)
  • 方法:オンライン振り返りシート(選択式+記述式)
  • 研修内容の理解度:「よく理解できた」「理解できた」の合計 100%(83名中83名)

※選択式は複数回答のため、合計は100%を超えます。記述式の分類はキーワードによる集計で、1人の回答が複数の分類に入る場合があります。

内定者は入社に向けて何に不安を感じている?

不安の1位は「社会人としてのマナーや職場でのコミュニケーション」で、63%でした。「仕事についていけるか」を上回っています。

入社に向けて不安に感じること(3つまで選択/n=83)
項目 人数 割合
社会人としてのマナーや職場でのコミュニケーション 52名 63%
仕事や業務についていけるか 50名 60%
通勤や生活リズムなど、社会人生活への適応 46名 55%
職場の人間関係 35名 42%
特にない 2名 2%

ほぼ全員が何らかの不安を抱えたまま入社を迎えます。

一方で、入社後に大切にしたいことの1位は「周囲の人と信頼関係を築く」で、89%でした。2位は「職場で必要なマナーや基本ルールを身につける」で、76%です。内定者は、スキルより先に「人との関係」と「基本ルール」を気にしています。

公的データでも「人間関係」は早期離職の大きな理由

この不安は、データ上も根拠があります。

  • 3年以内の離職率:大学卒33.8%、高校卒37.9%(厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」2025年10月公表)
  • 初めての会社を辞めた理由:「人間関係がよくなかった」26.4%。勤続1年未満では、この理由が最も多い(厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」)
  • 企業の定着対策:若年正社員の定着のための対策で最も多いのは「職場での意思疎通の向上」59.7%(同調査)

内定者が感じる「マナーやコミュニケーションへの不安」は、入社1年目の離職理由とつながっています。だからこそ、新入社員研修では業務知識より先に「当たり前」の行動をそろえる必要があります。

新入社員研修で教えるべき「当たり前」の3つの基本行動とは?

結論から言うと、セールスアカデミーの研修をうけた内定者が「入社後に実践したい」と書いた内容は、次の3つに集約されました。

記述回答で多く挙がった「実践したいこと」(n=83/キーワード分類・複数該当あり)
基本行動 言及した人 主な内容
① 報連相と返信 55% 報告・相談・確認、メールへの返信
② 相手が話しやすくなる聞き方 51% うなずき、メモ、笑顔、リアクション
③ 時間と約束を守る 43% 5分前行動、期限厳守、身だしなみ

経済産業省が示す「社会人基礎力」でも、発信力・傾聴力・規律性は「チームで働く力」を構成する要素です。内定者が自分で選んだ3つの行動は、国が示す基礎力の枠組みとも重なっています。

基本行動①:報連相と返信は「既読スルーしない」から始まる

POINT:内定者の55%が「報連相・確認・返信」を実践したいと回答

多くの内定者が気づいたのは、「返信しないこと」は相手から見ると「無視」と同じという点です。学生時代はLINEで気軽に返していても、メールで「了解しました」と返す習慣がない人は多くいます。

また「分からないことを聞くのは迷惑」と考え、質問を控える内定者もいます。研修では「聞かずにミスをするほうが迷惑」と伝えると、行動が変わります。

VOICE(内定者の声)

「『確認しました』というメールは送らないようにしていましたが、それはただの無視であることが分かったため、既読スルーせず、返信していこうと思いました」

「わからないことがあった時にすぐ答えを聞くのではなく、『私は〇〇だと考えているのですが、この理解であっていますでしょうか?』のように、自分の考えを伝えてから質問したいです」

上司・先輩が実践できる指導法

  • 返信のルールを決める:「社内メールは当日中に一言返す。答えが出ないときは『確認していつ(〇時、〇日)までに返します』にしよう。」と最初に伝える。
  • 質問の型を渡す:「結論→自分の考え→確認したい点」の順で聞くよう教えるなど、型があると新人は質問しやすくなります。
  • 相談しやすい時間を示す:「相談があれば、朝礼か夕礼の時に聞くからね。」など、相談できるタイミングを具体的に決めます。

※セールスアカデミーが研修現場で推奨している方法です。

基本行動②:聞き方は「相手から見える態度」で決まる

POINT:内定者の51%が「聞く姿勢」を実践したいと回答

2番目に多かったのは聞き方です。特にオンラインでは、黙って聞いているだけでは「聞いていない」ように見えます。内定者は「うなずき・メモ・笑顔」が信頼につながることに気づいていました。

新人に期待されるのは、教わる内容を理解する力だけではありません。上司が「この人には教えやすい」と感じる態度も、評価につながります。

VOICE(内定者の声)

「『教えてもらう』という受動的な捉え方ではなく、自分の聞く姿勢が相手の説明を引き出し得るという考えが最も印象に残りました」

「今まで曖昧だった頷く仕草について『顎を5センチほど下げる』とオンライン上でも相手に伝わりやすいと学ぶことができたので、今後実践していきたいと思います」

上司・先輩が実践できる指導法

  • 聞き方を具体的な動作で伝える:「ちゃんと聞いて」ではなく「うなずく」「メモを取る」「最後に要点を復唱する」と動作で指示します。
  • 上司自身が聞き手の手本になる:内定者の72%が「意見や疑問をきちんと聞いてもらえる」サポートを求めています。新人の話を最後まで聞く姿を見せることが、最も効果的な指導です。
  • できた行動をその場で認める:「さっきの復唱、分かりやすかった」と具体的に伝えると定着します。

※72%は本調査「入社後に上司・先輩から受けたいサポート」の結果です。

基本行動③:時間と約束を守ることは「信頼の最低ライン」

POINT:内定者の43%が「時間・期限・身だしなみ」を実践したいと回答

3つ目は、時間と約束を守ることです。5分前行動、提出期限、身だしなみなど、どれも「知っている」ことです。しかし内定者の多くは、「当たり前の基準を上げる」という考え方に強く反応していました。

学生時代は「間に合えばよい」で済んだことも、社会人は相手の時間を使っています。知っていることを、毎回できる状態にすることが目標です。

VOICE(内定者の声)

「ただ当たり前に行うだけでなく、自分自身の中での当たり前の基準を高くすることが大切だと学びました」

「時間を守ることは当たり前で、10分前行動、5分前行動を心掛ける。提出期限のあるものは余裕を持って取り組む」

上司・先輩が実践できる指導法

  • 基準を数字で示す:「会議は開始5分前に着席」「この資料は締切の前日までに提出」など、あいまいな言葉を数字に置き換えます。
  • 理由をセットで伝える:「遅れると相手の時間を奪う」という理由を伝えると、新人は自分で判断できるようになります。
  • 守れなかったときの行動も教える:「遅れそうなら、分かった時点ですぐ連絡」というルールを先に決めておきます。

※セールスアカデミーが研修現場で推奨している方法です。

なぜ「当たり前」は入社前の内定者研修で教えるべきなのか?

理由は、入社後は「当たり前」を教える時間が取りにくいからです。厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」によると、若年正社員の育成方法は「OJT」が69.8%で最も多く、「OFF-JT(職場外の研修)」は35.2%にとどまります。

OJTは業務を教えるのに向いています。一方で、返信のしかたや聞き方は「できて当然」と見なされ、教わらないまま評価されがちです。入社前の内定者研修で基準をそろえておけば、配属後のOJTを業務に集中させられます。

内定者自身も、職場に求めることとして「困ったときに周囲と助け合える」(76%)、「疑問や意見を安心して伝えられる」(59%)を挙げています。新人が「当たり前」を身につけ、職場が「聞く姿勢」で迎える。この両方がそろうと、早期離職の大きな理由である人間関係のつまずきを減らせます。

内定者研修の具体的な内容は、セールスアカデミーの内定者研修プログラムでご確認いただけます。

新入社員研修の「当たり前」に関するよくある質問

Q. 新入社員研修で最初に教えるべきことは何ですか?

A. 挨拶や聞き方、報連相、時間管理やルールを守ることなどの社会人としての基本です。内定者83人の振り返りで「実践したい」という回答が多く、経済産業省「社会人基礎力」の発信力・傾聴力・規律性とも重なります。

Q. 内定者は入社前にどんな不安を持っていますか?

A. 最も多いのは「社会人としてのマナーや職場でのコミュニケーション」で63%です。次いで「仕事や業務についていけるか」が60%でした(セールスアカデミー調査、内定者83名、2026年10月)。

Q. 新入社員の早期離職の理由で多いものは何ですか?

A. 厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」では、初めての会社を辞めた理由として「人間関係がよくなかった」が26.4%で、勤続1年未満では最も多い理由でした。大学卒の3年以内離職率は33.8%です(令和4年3月卒業者)。

Q. 「当たり前」は内定者研修と入社後の研修のどちらで教えるべきですか?

A. どちらで教えるのも効果があります。入社前の内定者研修では、入社に向けた準備として伝え、入社後の新入社員研修では基本を理解するだけではなく、現場でできるように実践(アウトプット)を多く含めると効果的です。どちらにしろ、入社後すぐに社会人の「当たり前」が理解・実践できるようになれば、その後のOJTでは業務の指導に集中させられます。

社会人の「当たり前」を、研修でそろえませんか?

セールスアカデミーの新入社員研修では、社会人の意識転換からマナー、聞き方まで、社会人として早めに身につけてほしい基本行動を段階的に学べます。

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